歩くだけでお尻は上がるし、足首は浮腫まない(その1)
こんにちは!沖縄那覇のパーソナルトレーニングスタジオstudio kinariのミナミです。
本日の記事はタイトルの通り、
「歩くことでお尻・足首ともにスタイルアップが可能である」
ということについてお話をしていこうと思います。元々下半身をメインとするトレーナーでもあり、ウォーキング講師である僕ですが、
「沖縄の人、歩かなすぎ!!!」
と思ってから、中々沖縄ではウォーキングを指導する機会は減ってきましたが、それなりにファッションショーの指導やら海外での歩行指導などの実績もありながら、今こうやって生活をさせてもらっている沖縄で「正しい歩行」を伝えていかないのもちょっと違う気がする。ということで、3月の終わりごろからウォーキングレッスンを行っていくので、その流れで今回からしばらくそんな話を発信していこうと思います。
ただ、そのためにはまずは理論を少しだけご理解頂きたいと思いますので、今回の「その1」ではそのあたりをご紹介させて頂ければと思います。
歩くだけでお尻は上がるし、足首は浮腫まない
□本日の目次
■まず最初に、ちゃんと「立てて」る??
■じゃあ、どうやって姿勢を正すの??
■絶対に「やって欲しくない」姿勢の取り方
■生理的に正常な姿勢とは
まず最初に、ちゃんと「立てて」る??
というわけで「歩き」を語る前にはまずはその一つ前の動作である「立つ」ということについて知る必要があります。
どうして歩くために「立つ」ことを知る必要があるのかという話がキチンと理解できるようになるためにはもう少し歩行に関する理解を深める必要があるのですが、先に簡単に言ってしまえば
「歩行=全身の連動動作」
ということが大前提で、つまり下肢だけではなく、骨盤から上も下肢に連動して動く必要があります。
で、こうやってお話すると多くの方が
「腕を振って歩くこと??」
なんて思いそうなものですが、それももちろんそう。もう一つ大事なのが、
「脊柱(背骨)」
であります。腕を振って歩くにしても、皆さん意識して腕を振って歩いているわけではないかと思います。これは、あくまで「おまけ」で、別のところで生まれたエネルギーが腕に伝わって振れているだけです。
では、そのエネルギーの元となるのがどこかというと、これが「脊柱」になります。
脊柱(背骨)というのは回旋運動を司ります。あの、もう今や見かけないんですけど、子供のときに「でんでん太鼓」っていうおもちゃがあったの分かりますかね??一応、画像を引っ張ってきました↓

これ、棒の部分をくるくる回すと、玉のついた紐がぶんぶん触れて太鼓にガンガン当たって音が鳴る(←文章にするとめちゃくちゃ伝わりずらい)おもちゃなんですけど、イメージとしてはこれが近いです。
つまり、棒の部分が脊柱、紐の部分が上肢(腕)とイメージして頂きたくて、人間が歩行すると腕が勝手に振れるというのは超簡単にイメージするとこんな感じです。
で、ですよ。そう考えると、これ、スムーズに脊柱が回旋(回転)をしないと、紐の方にエネルギーが伝わっていかないのがお分かりになるでしょうか??
もし、でんでん太鼓の棒の部分が曲がっていたとしたら、このおもちゃ本来の役割は果たせないですよね??これと同じで、人間の背中が曲がっている、つまり「姿勢が悪い」と、腕は大して振れないことになります。
先ほど申し上げましたが、人間の歩行動作というのは「全身の連動動作」なので、姿勢が悪いと脊柱が回旋できず腕が振れません。すると、下肢(脚)だけで歩くことになるため、非常に運動効率が悪くなることになります。こういう人は長時間歩くのが困難になるし、効率的に歩けないのでどこかしらに痛みが出たりします。
ちょっと難しい文章が続いたかもしれませんが、とにかく
「まず、姿勢を正す。そして歩く」
ということをしないとキチンと歩くことは出来ないわけです。
じゃあ、どうやって姿勢を正すの??
で、そうなってくるとここまで読まれた方からすると、
「そこまで言うなら正しい姿勢の取り方を教えなさいよ!!」
となることは重々承知の上ですので、簡単に歩く前の姿勢の正し方をご紹介します。(とはいえ、姿勢の話はこれはこれで大変難解な内容なので、ここではあくまで骨格の状態とか、慢性的な症状とか、そういうのは一旦考えないものとして話を進めます)
② 膝関節と股関節を心地よく伸ばす
→バンザイして深呼吸。自然に腕を降ろした状態。
③ 頭頂部をしっかりと天に向ける
はい、これでOKです。一回とりあえずやってみて下さい。
「ん?これ合ってるの??」
と思われた方は以下のポイントをチェックしてみてください。
・どこも頑張っていない
・胸郭(胸)が開いて、気道が確保されている
・深呼吸が自然に出来る
はい、この最後のポイントの「深呼吸が自然に出来る」というのは非常に大事なポイントになります。要は、
「気持ちのいいポジションを探す」
ということです。人間、呼吸がしずらい状態というのは非常に不安になるわけです。大体落ち込んでいるときには背中を丸くして、頭を抱えたりするじゃないですか。
この「姿勢」とはよく言ったもので、「姿」の「勢い」を表しているわけで、姿勢というのはその人の状態を表していたりするんですね。
なので、まずはこの「気持ちのいいポジションを探す」ということを是非やってみてください。ここが歩きだす前の最初のステップです。
絶対に「やって欲しくない」姿勢の取り方
で、姿勢の話っていうのはネットで調べると、もうそれはめちゃくちゃな情報量があふれているじゃないですか。こんなののほとんどは人体のことを全然知らない人が書いてるのばかりで、プロからすると話になりませんっていうのばっかりだったりするんですけど、その中でも
「これはマジでダメ」
っていう姿勢の取り方を一つご紹介します。それがいわゆる
「壁立ち」
っていうやつで、簡単に言えば「壁面に後頭部・肩・背中・お尻・踵の5点を当てて立つ」というやつです。これの何がダメかというと、決定的に2つ理由があります。
壁立ちがダメな理由①人間の体は元々垂直壁面を基準にしていない
まずですよ、「垂直な壁」って、いつから存在しているんでしょうか。歩行学というのは学習すればするほどその歴史を学ぶ必要があったりするわけですが、恐らく昔の人々が住んでいる日常風景の中に
「真っすぐな縦線(垂直壁面)」
とうのは存在しなかったはずなんですね。なんでもいいです、原始人とか、鎌倉時代とか、なんでもどの時代でも構いません。
いまみたいにコンクリートとかの四角い建物であるとか、あるわけないじゃないですか。じゃあ、昔の人がこういう縦線のものがなかったから、正しい姿勢が取れていなかったのかというと、決してそうではありませんね。
でも、なぜだか現代では突然「壁」を基準にして姿勢を取る、というような指導がされ始めたわけです。
謎です。シンプルに。
ただですね、全ての業界でこれがNGかというと、そうではないんですね。例えば代表的な業界で言えば、「モデル業界」は壁立ちが推奨されます。これは主役が人ではなく、「服」だからです。
いわゆるファッションショーなんかは、当然のことながらデザイナーやメーカーが見せたいのはモデルが如何に可愛いかではなく、これから販売していく服をアピールしていきたいので、モデルがどれだけキレイに歩くかどうかは関係ありません。
ですので、その際に必要になるのが、いわゆるモデルウォークで、あくまで服を際立たせるためにモデルは普通ではありえない姿勢(=壁立ち姿勢)を求められるわけです。
ですので、特定の人以外には必要のない姿勢の取り方であるとご認識頂ければと思います。
壁立ちがダメな理由②「壁立ち」は段階的積み上げ姿勢になりやすい
ちょっとだけ難しい話ではありますが、実際にやってみると理解しやすい話で、意識的に踵から壁立ちをしようとすると、
踵→お尻→肩→・・・と下から順番に壁にくっつけていくことになるかと思います。すると、次のランドマークに移行する度に支店が変化し、その支点と支点の筋肉が全体のバランスとは関係なく過緊張状態となります。
もうこればっかりは是非一度やってみてください。背中とか肩回り、お腹あたりが過緊張(余計な力が入った状態)になって、無駄に疲れるので。
生理的に正常な姿勢とは
とにかく、「これは絶対にダメ」という姿勢をご紹介しましたが、とはいえ、プロの目線から見てもぱっと見で姿勢を判断する基準というのは存在します。
文字で書くと専門用語だらけになってしまうので、一応の参考画像も載せておきます。
まず、後ろから見た際に
後頭隆起→椎骨棘突起→臀裂→両膝関節内側中心→両内果間の中心
そして、横から見た際に
乳様突起→肩峰→大転子→膝関節前部→腓骨外果前方
が一直線になっている状態が、「生理的に」正常な姿勢です。画像はこちら↓

横から見た画像をご覧になって頂くお分かりになるかもしれませんが、生理的に正常な姿勢というのは全体的に「少し前傾」になっているんですね。
なので、壁に立って無理に真っすぐな状態を作ることが決して良いということじゃないのです。
さてさて、歩きを語ろうとする前に、まずは歩きだす姿勢についての記事でそこそこの文章量になってしまったので、この続きはまた次回更新することにします。
ではでは。
Studio kinari ミナミ
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