下半身痩せに悩む多くの人が当てはまる「大転子」を引っ込めるには
こんにちは!沖縄那覇のパーソナルトレーニングスタジオstudio kinariのミナミです。
さて、今回はサクッと短め、でも下半身に悩む方々にとってはとっても大事な
大転子(だいてんし)
のお話。そもそも大転子がどこか分からないという方は、こちらでございます↓

これですね、出っ張っていると女性はパンツが横に広がってスタイルが悪く見える原因になるんですよね。
なので、こちらの大転子に関して、出っ張ってしまう基本的な原因と、矯正というか改善方法、あとは僕のマニアック記事が好きな方々のためにちょっとだけもう一歩進んだ大転子の話をしていこうと思います。
■本日の目次
□大転子、どうして出っ張っちゃうの??
□大転子出っ張りの改善は「股関節の外旋」
□大転子対策には王道の種目「クラムシェル」
□(ちょっとだけ専門的な話)大転子は色んな目印になる。
大転子、どうして出っ張っちゃうの??
はい、というわけで本日も参りましょう!
まず、もう一度「大転子(だいてんし)」とはどの部分かきっちり把握しましょう。コチラ↓

このいわゆる太ももに相当する骨は大腿骨(だいたいこつ)と呼ばれるわけですが、この一本の骨には色んな筋肉が付着するので、骨の中でも細かく場所を区別する必要があるので箇所箇所で色んな呼び方をするわけです。
なので、実際にこの大腿骨の先っぽの方だけでも色んな呼び方をするところがあるわけですが、細かく言っていくとキリがないので下の図を参考に「へぇ、そうなのね」くらいに思って頂ければ結構でございます。

で、大転子がどの場所かはもうお分かりいただいたかと思うので、この部分が外に出っ張ってしまうというのはどういう原因が考えられるかという話をすると、大転子が外に出っ張ってしまっている70~80%くらいは
「股関節の内旋(ないせん)」
が原因と考えて差支えないかと思います。
股関節の内旋というのは、この太ももの骨(大腿骨)が内側に回転している状態です。↓

で、この股関節が内旋している状態になるとどうして大転子が外側に出っ張っちゃうのかを理解するためには、もうちょっと三次元的に考える必要があるわけですが、ちょっとイメージするために今から説明することを実際にやってみてください。
② その両手のグーを、手のひらが内側に向くように90度回転させてみてください
はい、やりましたか??
するとですね、握ったこぶしの出っ張った部分が外側を向いたと思うんですよ。こんな感じ。(え、これ伝わってますか???笑)
要はですね、本来大転子が向かないはずの方向に向いた(内旋)ことによって、外側に出っ張っちゃったということで、そんなに複雑な話ではないんですけど実際文章で理解するのは結構困難なので、意味わからなければスタジオにお越しになられたときに聞いて下さい笑
大転子出っ張りの改善は「股関節の外旋」
で、大転子が出っ張ってしまう原因の大部分はこの「股関節の内旋」だということをご理解いただいた上で、どうすれば改善するのかという話ですが、内側を向いてしまった(内旋)のであれば外側に戻してあげればいい(外旋)、ということです。
どうして内側を向いてしまったのかというと、この大転子を含む大腿骨(ふとももの骨)を本来外側に向けておくための筋肉がうまく機能していない、または筋力が低下してしまったから、ということが考えられます。
じゃあ、この大腿骨を外側に向ける(外旋)ための筋肉がどこかというと、大きく二つの筋肉が挙げられます。(スタジオに来てる方々は当然お分かりですね)
① 大殿筋(だいでんきん)
② 深層外旋六筋(しんそうがいせんろくきん)
大臀筋はお尻の中でもぶっちぎりで一番大きい筋肉で、皆さんがご自身でも他人のお尻を触るとき、大体は大殿筋です。これ↓

で、もう一つの深層外旋六筋は、いわゆるインナーマッスルというやつです。ここでインナーマッスルについて多くは語りませんが(過去記事を探して頂ければインナーマッスルの解説記事もあります)、「Inner」で、要はより奥深くに存在する筋肉です。これ↓

これら二つの筋肉が持つ働きとして「股関節の外旋」という、大腿骨を外側に回転させるための働きがあるわけです。
ですので、これらの筋肉の機能がきっちり働いて、股関節が外旋すれば、内側に入ってしまい出っ張ってしまった大転子の位置もしっかりと元の位置に戻るというか、あるべきところに収まってくれるわけです。
ちなみに余談ですが、僕のウォーキングの師匠の一人は、この股関節の外旋を意識しまくった結果もはやこの大転子の部分がへこみつつある人がいます(マジです)。
なので、大転子で悩んでいる方も多いかと思いますが、実際は筋力の低下によるところもかなり大きいので、矯正・改善は可能なわけですね。
大転子対策には王道の種目「クラムシェル」
で、じゃあ実際にどういうトレーニングをして大殿筋・深層外旋六筋を鍛えればいいのかという話ですが、これらの筋肉が持っている通りの動かし方をするトレーニングをすればいいわけです。(股関節の外旋)
で、その王道種目が
「クラムシェル」
といいます。もうこれは、YouTubeから拾ってきた外人選手のトレーニング動画をご覧ください。めちゃくちゃ簡単な動作ですが、かなり多くの人が出来ません。
で、一応僕の方でこのトレーニングのポイントをお伝えしますが、皆さんがこれをやってみると、かなり多くの方が脚を開くときにお尻の筋肉を使って行ったのではなく、
単に体幹を回旋させただけ
つまり、体を外側に開いたから、あたかも脚が開いたように見える、という方が非常に多いのです。
ですので、ご自身で行うときはあくまで
「お尻の筋肉を使ったから、脚が開いた」
というように意識して欲しいのです。実際本当に多いですから、お尻の筋肉を使わずに体を回転させて出来てるように勘違いされてる方。
でも実際自分でやってみてイマイチお尻の筋肉を使っている感覚が分からなければトレーニングチューブを膝あたりに巻いてみると感覚的には分かりやすいので、それもおススメ。
それで分からなければもうスタジオに来て下さい。その方が話が早いです。
(ちょっとだけ専門的な話)大転子は色んな目印になる。
はい、というわけで、一般向けの記事はこれくらいにして、もうちょっと僕が話したい領域の話をここからはさせて頂きます。(体作りを目的にしている方は、これ以降の文章は知ってても知らなくてもいい内容です)
そもそもですね、僕も含めて医学的な観点からトレーナーの道に入ってきた人にとって大転子の存在というのは
股関節の治療時の目印
という認識でいると思うんですよ。
大転子には中殿筋(ちゅうでんきん)・小殿筋(しょうでんきん)・梨状筋(りじょうきん)などの股関節を治療するときに重要となる筋肉がついているし、この辺の筋肉を触診するときっていうのは大転子を目印にしないと探せないんですね。
あとは脚長差(両足の長さの差)の計測時なんかも大転子を目印にしたりします。
で、ですよ。この大転子の位置というのは高齢になってくると相対的に高い位置になってくることがあり、こういったことを大転子高位(だいてんしこうい)といいます。
なんでこういうことが起きるのかというと、大腿骨の先っぽ(大腿骨頭)から「くの字」に曲がっている部分を「頚体角(けいたいかく)」というわけですが、この角度が年齢を重ねるにつれて大腿骨頭にかかる重力というか圧が地面から垂直にかかり、どんどんと角度がなくなっていくんですね。
じゃあこの大転子高位の状態になるとどんなことが起きるのかいうと、股関節の外側の筋肉を上手く働かせられなくなったり、股関節の負担が増加して痛みを生じさせたり、股関節以外の部位の筋肉への負担が余計にかかったりするんですね。
じゃあこの大転子高位の状態をどうすればいいのかっていう話はもはやトレーナーとしての職域ではなくて、あくまでトレーナーとしては
「この状態(大転子高位)の人をクライアントとして見たときに、どんなことを考慮しながらトレーニングをする必要があるのか」
ということを意識して対処する必要があるわけです。
この辺がトレーナーとしての力の見せ所というか、これに対処できる力以前に、見分ける力が必要とされるのでトレーナーは本当知識勝負というか、面白いところであります。
さて、本当は頚体角の話が出ると、切っても切り離せない話として前捻角の話を書いていきたいところではありますのが、既に誰からも求められていないのも分かっているので、本日はここまで!!
ではでは。
studio kinari ミナミ
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