「握力」の強さがダイエットや健康の指標にはなりうるという話
こんにちは!沖縄那覇のパーソナルトレーニングスタジオstudio kinariのミナミです。
最近は割と長文の重め記事が続いていたので、本日はライトな記事を一つ。
トレーナーという仕事をさせて頂いていると、目の前にお客様がいらした際に気になることはまずダイエット云々ではなく、「健康」だったりします。
日々そういう目でお客様とお話させて頂いているので、
「なんか今日疲れてそうだな」
とか
「なんか今日いつもより浮腫んでるな」
とか、ちょっとした違いに気づくことが出来るのはある意味で僕の特殊能力かもしれません。
で、健康目線でお客様の身体を見たときに、大体ダイエット的な問題を抱えている方々というのは共通して「握力」がかなり弱い傾向にあります。本日はこんな話。
「握力」が弱い人ほど大体脂肪が付きがちという話
握力が5kg低くなると死亡率が16%上がる
というわけで、本日はちょっと細かいテーマですが
「握力」
に着目して記事を書いていきます。
まず最初にご紹介しますのは、2015年にアメリカの医学誌「ランセット」に掲載されたカナダ・マクマスター大学のダリル・レオン教授らが発表した調査。
この調査をかいつまんで紹介すると、
・高所得とか低所得とか関係なく17か国の35~70歳の14万人が対象
・この人たちの握力を分析
・4年間追跡調査
・その結果、死亡や脳卒中、心筋梗塞などの心血管疾患は握力の低い人ほど発生していた
・全死亡リスクは握力が5kg下がるごとに16%上がった
・特に、心血管疾患による死亡リスクは17%上がった
とざっと紹介するとこんな感じの調査結果が出ました。
握力が弱い人ほど、肥満度が高くなる
で、こういう調査結果があるということ自体は知っていましたが、
「ふーん、握力ねぇ・・」
というくらいの気持ちだったわけですが、長くトレーナーという仕事をしていると確かに握力と肥満度には関連性があることに気が付きます。
例えば、デッドリフト(何回か前の記事でデッドリフトの解説をしたのでお時間あればそちらもご覧ください→ふとももの裏を引き締めたい?これはもう「デッドリフト」やね)をして頂くと、この辺の差がハッキリ出ます。
「デッドリフト」という種目のイメージがそもそも湧かないという方のために参考画像を↓

ちなみに、デッドリフト自体が結構ちゃんとしたフォームでやると低重量(場合によっては自重でも)でもかなりキツイので、最初から重いものを持たせるようなことはしないのですが、
ある程度トレーニングが進んできたころにバーベル(20kg/本)を持って頂くと、二つの意味で「キツイ」と感じるお客様が出てきます。
一つは、ハムストリング(太ももの裏)がキツイというお客様。これは何の問題もないので、そのまま頑張って欲しいわけですが、もう一つが問題。
握力が低下していて「バーベルそのものを持つことが出来ないお客様」という方が結構いらっしゃいます。
これは僕も潜在的にはなんとなく感じていたことなのですが、特に最近はそういった方が目につきます。
しかも、その多くが共通して脂肪を蓄えていらっしゃった方です。
なので、そのことに気づいたときに、今回の記事の冒頭に書いた調査のことが頭に浮かんだわけです。
じゃあ、握力を鍛えれば痩せるし長生きできるのか?
で、こうやって書くと
「逆に握力を鍛えていればダイエットにも健康にもいいの?」
と思う方もいるかと思いますが、冒頭にあげたこの調査、
「握力が強いとなぜ脂肪リスクが下がるのか」
という点については明らかにしていません。またこの辺が「原因と結果」を間違えてはいけないところで、
「握力が強いから、長生きした」
というよりも、普通に考えて
「握力が強い人は、そもそも健康な人多い」
「握力が強いということは、普段から運動習慣があった可能性が高い」
「握力が弱いのは、元々身体の弱い人が多かったから」
と想像する方が妥当かと思います。
ですので、結論としては
「握力を鍛えたからといって、長生きできるわけじゃないし、ダイエットにも効果が出るわけじゃない」
というのが実際のところだと思います。(ちなみに、2019年現在もこのへんの因果関係は明らかにされていません)
でも、握力は健康の「指標」にはなり得る
じゃあ、この記事は一体誰得なんだ、という話になりそうですが、とはいえトレーナーとして普段多くのお客様を見ていると
「握力の強さは健康の指標にはなり得る」
というのが個人的な感覚です。し、おそらくこれは多くの人に当てはまることだと思います。
実際、体重がそこそこ重くて身体の大きいお客様だとバーベルを持つ握力も弱く、さらに全身の筋肉の低下も顕著。
逆に、元々上記のような状態だった方も、トレーニングが進んでいくうちに身体も締まっていき、比例して握力も強くなっているので30kg・40kgと関係なく持てるようになっている。ということ。
ですので、やはりダイエットの基本は
筋肉量=基礎代謝
なので、筋力があればあるほどダイエット的にも健康的にも有利になることは間違いないので、ご自身の筋力状態を把握する上でも、握力をたまには計ってみるのもいいのでは?と思います。
最近は割りと重め記事が続いていたので、本日はこれくらいのライトな記事を書いてみました。
またご覧ください。
Studio kinari ミナミ
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